2005年3月18日 (金)

人生―

 大川カイロプラクティック専門学院はカイロプラクティックの学校である。東京は五反田にあって、業界内では相当に新しい部類に属する。年に二回ある卒業式のうちの一回が来週末にあるが、これが第6期生である。つまり、卒業生を出し始めて3年であり、修学期間が2年だから、学校発足からまだ5年ということになる。で、ボクはその学校の代表というか学長というか、学院長というか、とにかくそれを「やってる人」である。
 卒業生に活躍の場を与えるべく始めた治療院経営も、最近ではそれなりに軌道に乗ってきて、現在、院数は11。そのうち、学院に最も近い(歩いて2、3分だから、ほとんど隣)治療院である大川カイロプラクティックセンター五反田(まんま、だな)の院長が成木(なりき)くん、26歳、というのだが、彼の院長日記が面白い! 明らかに楽しんで書いているのが伝わってくる上に、仕事にも結びついている。あれを見て患者さんが他県からもいらっしゃる(!)という。
 こりゃ真似するしかないと思って会社(法人組織になってます、一応)の女の子に調べてもらうと、こういうもの(つまりブログ)も最近じゃ無料で、しかもすぐ登録できる、という。ちなみに成木くん本人に
「どうやるの?」と聞いたところ
「よく分かりません」とのことであった。
「人にやってもらったんで―」
 いやいいんだよ、成木くん。そういうことやれる人は世の中にいくらでもいるんだから。それより、何事も、新しいことに興味をもって試してみる、というその姿勢は素晴らしい。やっぱ若さだね。
 思いおこせば1年ほど前、君がホームページをリニューアルしたいんでお金を出してくださいと言ってきた時、ボクは冷ややかな態度をとったものだった。「インターネットだ? 治療家だろ。腕一本で食っていけ。宣伝は口コミが本道だ」という、オジサンにありがちなメンタリティーの現れである。
 馬鹿なお父さんを許しておくれ。君が正しかった! 懺悔の証にボクも日記、始めてしまいました。よし、思い切って君の院長日記『人生全力疾走』にあやかり、ウチのタイトルは『人生七転八起』としよう。



2005年3月19日 (土)

NO SECRET

 午前8時から、直営店のとごし銀座院において、ケイコとマナブnetの取材を受ける。「ケイコ~」は、あのリクルートが展開中のネット媒体である。とごしの院長である安藤君の学校選び→就職→独立→盛業の過程を、インタビュー形式でまとめ、それにボクが口を出す(解説を加える)というのが今回の企画。
 安藤くんはウチの直営店内でも1、2番を争う優秀な治療家である。その盛業の秘訣として、ライターの五十嵐さんがしきりに尋ねるのが、例えば割り引きクーポンだとか、治療院の立地だとか内装だとか、宣伝方法の工夫についてだったりする。
「違うんですよ!」
 ボクらの仕事の決め手はヒューマンファクター、人間性です。安藤くんの言葉を借りれば「患者さんが、人の家に遊びに行くような感覚で来れる」治療院であれば、それでもう、経営的にも十分に勝ちなのだ。具体性に乏しくて分かり難い? じゃ、これはどうでしょう。
 とごし銀座院ではスタッフ教育に時間をかける。何をやるのか?
「まずは笑顔の作り方ですね」(安藤)
 ここで五十嵐さん、虚をつかれたか、一瞬メモをとる手が止まった。さらに安藤くん、院内の大きな姿見を指さしながら
「患者さんが前より上手く歩けるようになったとしますね。そしたらスタッフみんなで拍手です。もちろん笑顔です」
 補足すれば、これは、ファミレスやコンビニにおけるグリーティングとは根本が違うものだ。患者さんが上手く歩けるようになるということは、自分たちの治療家としての力量が証明されたということだ。と同時に、自分たちの仕事でハッピーになった人がまた一人増えたということだ。嬉しくないわけがないわけで、だから笑う。笑う門には福来たる。盛業する。
 アメリカ、CNNの名物インタビュアー、ラリー・キングが、駆け出しの頃に先輩に言われたという言葉をボクはよく思い出す。
「いいインタビュアーになる秘密を教えてやろう。秘密なんてない(ということが秘密な)んだ。君がいい人なら、もう君はいいインタビュアーだ」
 これですよ、これ! いい人なら、いい治療家なんです。
 2年生は期末試験。これでやっとボクのしごきからも解放される――。



2005年3月20日 (日)

りらっくす

 午前8時出勤。10時には、五反田にあるもう一つの直営店、りっらくすステーションに移動。「りらっくす」とわざとひらがなにしてあることろがヒネリというもので、どうっすか、これ? 「リラックス」より脱力感があるでしょ。
 大川カイロプラクティック専門学院には平日通学の本科の他に、日曜日だけの準本科がある。週1回の通学である代わり、日曜日はほぼ丸一日カンヅメになる。宿題もドッサリ出る。で、これにも1年生と2年生がいるのだが、その2年生の授業を、日曜日が定休のりらステ(リラックスステーションの略称)でやるのだ。
 現在、準本科1年生の授業はボクは教えていなくて、こっちは松浦さんと小梨さんが頑張ってくれている。結果、大川学院は本校舎もりらステも、週7日稼働しているわけである。
 この準本科2年生も、授業は今日が最後で、あとは来週日曜の期末テストを残すのみである。そういえば今期は本科生からも準本科生からも、最後の講義後に「飲みに行きましょう」とかいう話は出なかった。この前の期の時は、韓国料理店チェゴヤさんでさんざん飲み食いしたが――。
 これも「期」の個性である。みなさん、誘われれば決して断りませんが、こっちから誘うことは特にしませんから、ボク。まあ各人いろいろおありでしょうから、どうぞご自由に。
 ウチも学院と治療院、フルタイムもパートも合わせれば、従業員は30人を越えるようになったけど、みんなそろっての飲み会というのは、忘年会、新年会も含めて、なんにも無いんですねぇ、これが。アルコールを入れて話した方が有効な課題が持ち上がったなら、その時にそういうことをやればいいわけで、セレモニーとしての酒宴って、もう古いでしょう。
 やはり直営店のようが整体院、院長の遠藤君が駆けつけ、講義の終盤(今日はテーピングの実習)を引き受けてくれる。おかげで珍しく早く、午後4時前には学院を出れてしまう。りらっくす、りらっくす、だ。



2005年3月21日 (月)

休み

 ゆっくり寝込み、それでも午前7時には起床。祭日およびその振替日は休みである。
 大川カイロプラクティック専門学院、本科1年生の授業は月水金にある。で、その後半の実技部分をボクがメインで教えている。前半は松浦さんの基礎医学の座学、つまり解剖学や、生理学、病理学などである。
「メインで」というからには、サブがいるわけで、松浦さんを含め4~5人のサブ・インストラクターが常時、教室内に侍(はべ)っている。みんな、臨床経験豊かな現役カイロプラクターである。
 で、火木土は2年生を、これはほぼ出突っ張りで、教えている。ではいつ休むのか? それは、金曜日の実技授業を小梨さんに任せることによって、その日を丸一日休暇にするのだ。小梨さんはウチの第1期の卒業生であり、卒後3年、インストラクターとしても十分な力を蓄えている。
 大川学院には3ヶ月ごとに、学生全員による各インストラクターのイバリュエーション(評価、査定)がある。細目に与えられるポイントを集計し、最終的に5点満点の評価となる。このイバリュエーションでも小梨さんは常に4.0を超え、実のところボク(も、もちろん、イバリュエーションを受ける)の点と大差ない。
 人が育つというのは素晴らしい。何が素晴らしいって、自分の仕事が楽になるのが素晴らしい。上のような事情でボクの定休日は金曜なのだが、これ、アメリカで学位を取って11年前に帰って来て以来、ほんのこの半年ほど前にボクが初めて得た「定」休日なのだ。
 現役の治療家時代は、日曜・祭日はセミナーの講師の仕事でほぼ埋まった。平日はもちろん治療をしている。いつの年だったか、年間通じて休んだのが5日だけなんていうのがあった。学校を始めてからは、祭日は休みとなったが、これは「不定」休日だ。しかも平均して月に1日ぐらいしかない。
 休み少なく生きることの悪い点の一つは、趣味が狭くなること、だと思う。終日、本を読むぐらいしかすることがない。宝島社による『プロレス・スキャンダル事件史』と、塩野七生さんの『ローマ人の物語ⅩⅢ』を交互に読みふける。
 夕食=コンキリエのパスタ、ブイヤベース、サラダなど。



2005年3月22日 (火)

全社一丸となって―

P1010096 午前11時に遅く出勤。2年生の授業は終わってしまっているので、教室はもぬけの殻。地下1階の事務局、黙々と仕事をこなす羽生(はにゅう)さんの隣で、あちこち電話をかけたり、Eメールを打ったり、物思いにふけったり。
 直営店の院長たちにも、こんなような、いわゆるブログによる院長日記みたいの、やるように、やるようにと薦めているのだが、反応は鈍い。まあ、こういったコンピューター的なもの、苦手な人がだいたいは多いわけで、この(手技療法)業界、強制はできない。
 またこれは、大川グループ治療院の鉄則でもある。つまり、上から強制されない、ということが。各院の院長は、売り上げに応じたマージン(お金)を会社に入れる他は、違法なことをしない限り、経営のいかなる側面についても会社もしくはボクから干渉を受けない権利をもっている。
 全直営店のHPを見てほしい(と言いながら、宣伝しているワタシ)。各院てんでバラバラ、まるで『一二の三四郎』、『ドカベン』(分からんか?)、あるいは『ONE PIECE』(これなら分かるでしょう。え、逆に分からない? おいくつですか?)みたいで――いいでしょう? 人間、やりたいようにやってる時が一番、力が出るものです。
 また、「全社一丸」って、これぐらい危険な思想もないでしょう、昨今では。患者さんのニーズって、多様化するばかりっすから。一丸となってニーズに乗ればよし、しかしいったん外しちゃうと、これはもう「一丸となって」ツブれるしかありません。
 羽生さんが、修理に出していたビデオカメラを、ソニーのサービスセンターに取りに行ってくれている間に、学院を出る。今日も明るいうちの退社。なんか、全然仕事してない人みたいだなぁ、これじゃ。
 夕食は鎌倉の魚屋路(ととやみち)でお寿司。



2005年3月23日 (水)

通勤ウォーキング

 午前8:55、品川駅着。いつものように学院まで、30分ほど歩く。学院の最寄り駅は五反田であるが、これを使わないのはワザとである。しかも、直線距離を通れば品川からだって20分ほどで歩けるのに、さらに遠回りする。これもワザとだ。
 努めてるわけですよ、健康管理に、歩くことによって。体のために歩くとか、エレベータを使わずに階段を使うとか、そんなことするようになっちゃあおしまいよ、などと思ってた自分も早40過ぎ。肥満予防、高血圧予防、足腰の弱化予防のため――するようになったんだなぁ、そういうこと。
P1000017-2 品川からのルートにもいろいろあって、今日はプリンスホテル側の出口から歩道橋を渡り、パシフィック東京(ホテル)の右を入るコース。高輪プリンスホテルまで緩やかな坂道を上るのだが、この辺りをこの時間に歩くのはホテルの従業員の方々ぐらいなもので、静かである。ホテルに隣接する庭園のおかげで、小鳥の鳴き声などもチュンチュン聞こえ、最も遠回りであると同時に、今、一番気に入っているコースでもある。
 高輪プリンスホテル前の広い車寄せを横切り、味の素記念館のワキを通って桜田通りに出る。そのまま左に下れば弊校である。
p1010012_2 1年生は明後日に実技、座学とも期末テストがあり、今日は、その実技部分の総復習である。どうっすか、頑張ってますか?
 夕食=石焼きビビンパ、冷やしうどんなど。




2005年3月24日 (木)

電撃

 久しぶりに本当にのんびり寝、起床が午前8:45、出社=11時。暖かそうだと勝手に思い、ハーフパンツで出勤したら、さすがにちょっと寒かった。
 犬に見られました。そのワンちゃん、飼い主さんがヒモを引っ張ってるのに、ビタッと脚を動かさず、じーっとボクを見てます。「寒そうだな~、あの人」と思ってるんでしょう。お気遣い、かたじけないっす。
 11時より某社のSさんと、学院事務局にてミーティング。学院のホームページのリニューアルについての打ち合わせ。
 学院が春休みとて、普段できない仕事にせっせと励む。例えば上のようなことの他、卒業生のための会報『TRUSS』に連載している記事「経営を科学する」を、途中までになってしまったが、書く。
 学院卒業生は全員、日本カイロプラクティック医学協会(通称=ジャック・エム=JACM=Japanese Association of Chiropractic Medicine)に入会する権利を持つ。これは、まあ半分は親睦団体であり、もう半分ぐらいは個々の治療家の業務のバックアップを目的とする。
 バックアップとは? いろいろあるわけだが、団体で開業者保険に加入したり、事故の際に保険会社を通じて示談の世話をしたり、セミナーを主催したり、というあたりがメインであろうか。
 国家資格でないカイロプラクティックに、(事故などの際の費用を出してもらえる)開業者保険があるのか? 立派にあります。こういったものは、資格のあるなしに関わらず、民間の保険会社が仕事としてやるものである。よって、仕事としてペイする、つまり、そうそう事故なぞ起きるものではないというデータさえ示せれば、それで成り立つのだ。
『フジvsライブドア対決にソフトバンクが電撃参戦』
 テレビ朝日のニュースである。10番(チャンネル)ですよ、「みなさん」。金曜日の夜8時――、ああ、もう言うまい。
「電撃参戦」という言葉に思わずニンマリしてしまうあなたは、やっぱりシンニチハでしょうか。シンニチハと入力すると、たいていのワープロは親日派と返す。日本に理解が深い(外国の)人、という意味だ。が、もちろん、ここでボクが言うのは「新」日派。新日本プロレス派の(日本の)人、という意味だ。
 分からない方のために解説しよう。「電撃参戦」とは、プロレス・マスコミでよく使われる表現である。ある(有力)レスラーがどこかの団体の興業に急遽、参加が決まったりした際に言う。
 そしてテレビ朝日は、あのアントニオ猪木さん率いる新日本プロレスの中継を長らくやっていたのだ。企業体質の域に達したか、このワーディング(言葉の選択の癖)。
 ところで孫さんと堀江さんって同じ高校なんですね。福岡の久留米大付設高校。これってなんかすごく驚く。どういう教育やってるところなのか? もちろん、いい意味でだ。
 はっ、ま、まさか?! もしかして今回のこと、お二人、予めシナリオ練ってやってたとか――。いくらなんでも、ね、いや、う~ん。どうなんでしょう、ミスター高橋
 夕食=味噌煮込みうどん、トンカツなど。



2005年3月25日 (金)

期末

P1010005-2 午前10:30頃出勤。1年生はまず期末試験。ごくろーさまっす。一発、立て直して下さい。
 これに引き続き、四肢のテクニックの実技テスト。大川学院の実技テストは「公開」である。他の学生が見守る中、学生は一人一人、ボクを初めとするインストラクターから課題を出され、それをやって見せなくてはならない。ちょっと甘い手技でもやろうものなら、つっこみが入る。
「それって左右、どっち回旋ですか?」
「関節裂隙に指頭を固定して止まっていて下さい」
 まるで空手か柔道の昇級(段)審査。これって結構プレッシャーきついっす。誰だ、こんなの考えたの! もちろん、ボクです。
 いや、これがいいんですよ。だって、お金をいただく患者さんを相手にしたら、もっと緊張しますよ。経験の浅いうちなんか、ちょっと文句でも言われようものなら頭の中、真っ白になります。
 それでもプロなら、何とか形にしなきゃならない。そういうプレッシャーに打ち勝つ術を、この「公開」テストで多少なりとも身につけて欲しいという、親心ですよ、親心。
P1000004 学生さん方と近所の居酒屋で一杯。ちょっとNさん、飲み過ぎ。
 さてこれで今期も終わり(4~9月が前期、10~3月が後期)。桜が咲いたら、皆さん、また会いましょう。楽しい春休みを。




2005年3月26日 (土)

めでたし

P1010015-3 午後2時より卒業式。
 昨年9月の卒業生、小川和志君から卒業生へ祝電が届く。写真のように、メッセージの入った筒を持ったミッキーマウスのぬいぐるみが送られて来るのだが、筒の中を見るまで、誰からの「電報」であるのか分からない。配達してきたおじさんも、分かっているはずだが、「お教えできないんですよ」とかとぼけるのが、ヒネリが効いていてよい。
 まあ、宛名が「卒業生ご一同様」であるから、ボクがこれを開けてしまうのは本当はイカンような気がする。が、卒業式のその場で筒を開けたら中に発煙筒が仕掛けられていた(三億円事件か)、なんてことになっても問題だろう。開けてしまいましたが、小川君、よかったんだよね?
「ご卒業おめでとうございます。これからは学院で学んだことを基礎に自分流のカイロプラクティックを築き上げてください。いつでも仲間はそばにいますから、一人で悩まず、ここでの出会いを大切にこれからも頑張ってください」
 小川君は現在、出身地の大阪に帰り、ナチュラルカイロプラクティックを開業している。経営も軌道に乗ってきたようで、来週からは、大川学院準本科に大阪から通う小西さんが、スタッフとして来てくれることになったそうである。めでたい。
da2 いつものように教室で謝恩会。その後、五反田の飲み屋さんで、飲み好き組とさらに一杯。





2005年3月27日 (日)

オレたち今日も働きました、か

 2年生の準本科も今日が最後。
 午前11時から前回のプリント。プリントとは? 前回の講義内容についての小テストのことである。引き続き11:40より期末テスト。1時間ほどで終わってしまう。
 でまた学生さんと恵比寿ガーデンプレイスに移動し、ビアステーションにて、午後2時より飲み会。3日連続は、40越えた身には、なかなかツラいっす。鳥の唐揚げは美味かったけど。
P1000005 申し訳なかったが早々に引き上げさせてもらい、五反田まで歩いて酔いを醒ます。快晴。非常に気持ちがよい。
「風に吹かれて歩き続けて、信じて見つめた遠い空」
か。
 タモリのネタだったと思うが、歌の後に「か」をつけるようになるとオヤジなんだそうである。
「か~らぁすぅ~、なぜなくのぉ~、か」
という具合だが、尾崎豊さんも生きていれば今年40。「か」付けで絶唱しただろうか。
「じゅうごのよるぅ~、か」
想像できん。
 オヤジも悪くないよ。ジャリの頃には考えなかったようなこと考えられるし、読めなかった本も読める(分かる、という意味ね)。どこかと戦争になっても、もう召集令状は来ないだろうし。
 学院に戻り、昨日の卒業式の写真の整理、新HPに使う原稿書き、などなど。さらに午後6時から学校説明会。あるんだなぁいろいろと、やること。
 説明会にて:
問「大川学院で教えるトリガーポイント・セラピーとは、マッサージと同じようなものですか?」
答「似てますが、背景にある考え方、手技の実際、ともに違います。
 トリガーポイントとは筋肉中に発生するしこりのようなもので、関連痛という現象を伴う特徴があります。関連痛とは? トリガーポイントを持つ筋肉への圧、同筋肉の冷え、疲れなどによって発生する、遠隔部位への痛みの放散です。この関連痛によって新たなトリガーポイントが活性化され、広範囲に渡るコリや痛みが慢性化します。
 トリガーポイント・セラピーは、まずトリガーポイントを探す作業に時間をかけます。この点、特にそういうことをせずに筋肉を柔らかくしてゆくマッサージとの違いです。
 また手技の特徴として、トリガーポイント・セラピーでは静止押圧を多用します。リズミカルな操作を主眼とするマッサージとの、これも大きな違いです」
 ちっと難しかったかな?
 MoviePlusでジャック・ニコルソン主演の『アバウト・シュミット』を観て寝る。いいじゃねえか、ジャック。ジャリには分からん映画、もっと作ってくれ。



2005年3月28日 (月)

こもる

 午前8時出勤。学生がいないもので、基本的にはすることがない。
 いや、まあいろいろと、ペーパー(コンピューター)ワークがあるはある。学生も午後になれば、春休み中の自由練習に何人かやってくる。
 のだが――でも、だって昨日やっとホントのホントに後期の授業が全て終わったんだからして、今日ぐらいボーっとしたい。先週は定休日の金曜も、実技テストだったもので、休めなかったんだし。
 って、何をぐちゃぐちゃと、だいたい誰に言ってるのだ、それ? もちろん、小梨さんに、である。
 春休みの自由練習とは? 熱心っすから、ウチの学生。お誘い合わせの上、よく教室に来て練習するんです、休み中も。で、誰か付いてないとやはり危ないので、インストラクターを一人以上、拘束することになる。これを小梨さんに押しつけよう、というハラである。
 11時頃、森谷博之くんが、いつものように予告もなしに来る。先頃、学院から一人スタッフを採用した、そのお礼だそうである。またいつものようにコージー・コーナーのカスタードとプリンを持ってきてくれた。
 森谷くんは、学院創生期の卒業生である。本当の本当にマンツーマンだったから、あの頃は、教えられる方もスジガネの入り方が違う。ボクが最初にオープンした治療院を、買いたいって言うものだから、売って差し上げちゃったほどだ。今では同じビルの別フロアに女性向けのリラクゼーション・ルームも併設し、さらに盛業している(ファースト・カイロプラクティック)。
 さて正午過ぎ。自由練習の相手、さらには午後に何人かある新期入学生の面接も小梨さんに任せ、退社。ちょっとオタクのシャチョー、いったいいつ働くの、と怒るなかれ、読者よ。学期中はもう少しちゃんとやってますから。
 塩野七生さんの『ローマ人の物語ⅩⅢ』を読み終える。
 MoviePlusで『ジャッカル』を観る。『アバウト・シュミット』とは打って変わって分かりやすい、20年前のボクでも間違いなく了解しただろう映画だ。キャストも豪華だ。
 シドニー・ポワチエは、この映画制作時の1997年には73歳だったはずだ。が、超アップにでもならない限り、『いつも心に太陽を』(1967年)の頃とさっぱり区別できない。
 それにブルース・ウィリスとリチャード・ギア(今、日本に来てるみたい)が絡む。まるで力道山、馬場、猪木の6人タッグマッチ・チームを見ているようである。相手は誰になるのか? ブラッシー、テリー、ホーガンか?
『おかあさんといっしょ』も観る。平日の夕刻、一人黙って『おかあさんといっしょ』を観通すことに勝る贅沢があろうか。
 ちょっとヒロミチお兄さん、目立ちすぎ。結局、歌のお兄さんとお姉さんに画面中央を譲らないまま
「バイバーイ」
って初めて見ました、その演出。もうすぐ交代だからだね。12年間、ご苦労様でした。
 またMoviePlusで、『欲望という名の電車』を観る。主演はマーロン・ブランドーとビビアン・リー。原作テネシー・ウィリアムス。これ、やはり20年ほど前、大学のサークルで演ったことがある。セキメン。
 ブランドーはポワチエと同い年だったって、調べて初めて知った。健やかに老いたいものである。
 キケロ『スキピオの夢』を読む。以前斜め読みしていたものの再読。やはりキケロの『法律について』を読みはじめるが、読みさしとなる。
 マルクス・アウレリウス『自省録』も、途中から始めて、また途中で終わってしまう。実は読むのが非常に遅い人である。
P1000008 スーパーカップ(アイスクリーム)を食べて寝る。これが、いつもながら、100円とは到底思えぬ美味さ。金のかからぬ男だ、我ながら。





2005年3月29日 (火)

探訪記

 午前6:30起床。再び直営店、とごし銀座院の安藤くんの所へ取材に向かう。
 今回は、学院HPのリニューアルにともなうコンテンツ集めのための、自社の取材。とはいえシャチョーがデジカメ持って、自分で出向くわけだ。いや、でも最近、楽しくってねぇ、デジカメが。いかんなぁ、こんなことやってちゃ、いやしくも指揮官が、とは思うのだが。
 五反田の学院から徒歩で桜田通りを登り、20分ほどでとごし銀座商店街の入り口に着いてしまう。ここから院まではもうあと10秒。午前9時の待ち合わせ時刻には20分もあるので、ちょっと商店街をブラつく。大部分のお店はまだ開店前だが、いや、いいなぁ、この雰囲気、いつ来ても。
soraban 写真はお総菜屋さんの軒先。遠目にはてっきり焼き鳥が置いてあると思ったが、算盤(そろばん)である。それもこの年季の入り方だ。おばちゃん、タレのついた手ではじいてるでしょ、これ。
 これぞ「とごし」だ。歩いている方々も、何となく地に足がついているというか、普段着というか、肩の力が抜けているというか、そういう感じである。
 いい感じ。そこにいていい感じ。こういう街って、いいんです、ボクらの仕事の立地としても。
 さて8:50より取材開始。スタッフはまだ来ていない。風邪気味の安藤くん自ら、昨晩のうちに院内で洗濯をかけた上で干しておいたタオルを畳み始める。
「それって、いつも自分でやるの?」(大川)
「任せちゃうことも多いですけど、自分でもやりますね」(安藤)
 これもいいのだ。始業前の何十分か、心を空にして軽作業で手足を動かすのは、心身のリラックスにとてもにいい。
 人を使えば体は楽だ。が、精神的な部分ではしんどいこともある。体を使っちゃえばココロは楽だ。が、全部自分でやっちゃうのは、年を取ればきつい。安藤くんも来月11日で34歳だ。
P1010039 そのうち原さん、山口くん、牧寄さんと、スタッフが出勤してくる。いずれも学院の在校・卒業生である。
 ボクは山口くんとは、アメリカの解剖実習に一緒に行った。真面目な若者だが、口達者というタイプではない。
「どうなの山口くん、ちゃんとやってるの?」(大川)
「今、仕込んでる最中です」(安藤)
「何を?」(大川)
「まずは患者さんとのコミュニケーションですね。言葉使いから始まって――」(安藤)
 言葉使い。さすがだ。エイギョーの基本だね。
 ボクには営業職といったものの経験がない。安藤くんは元、腕っこきの営業マンだ。そこら辺が彼の治療家としての成功に、どのぐらい関係があるのか? が、ボクの年来の疑問である。
「じゃ今度は、開院前、準備作業に忙しいっていう写真撮るから。歩き回ってみてくれる?」(大川)
 ボクの勝手な注文に、携帯電話で誰か(彼女か?)と話しながらウロウロし始めた安藤くんを
「院長、姿勢悪ーい」
「ゴリラみたい、ゴリラ」
って、それ、スタッフが院長に言う言葉か! しかも女の子が(オヤジめ)。なっとらぁぁぁ~んっ(あ~あ)。
 やっぱ言葉使いは基本でしょう。ここはひとつ言うてやらにゃ、と思っていると患者さんが来院。スタッフ一同
「おはようございま~す!」
って思わず唱和しちゃってるオマエは誰なんだ、おっさん。しかし、ついそうしてしまうぐらい、いい感じの挨拶なんである、これが。
P1010112 患者さんは品の良さそうな中年の女性。
「どう風邪? 前よりいいみたいね」(患者さん)
「なんとか、やってます」(安藤)
 な、何なんだ、この垣根の低さは? 患者さんに体の心配してもらってる先生というのも初めて見たが、そういうのが自然に成り立っちゃってるこの世界とは一体――。
 合点した(と思う)。言葉使い、と安藤くんが言うのは、尊敬語がどうとか、謙譲語がこうとか、そういうんじゃないんだね、多分。人間の言葉で喋る、人間として人間に接する、と、そういうことでしょう(違う?)。
 患者さんもいらっしゃっちゃったし、最後に一言
「一番大切にしていることは?」(大川)
P1010117-smallest「元気ですね。
 まあ、もちろん最初は治療の部分で、いろいろと試したり、工夫したりしてました。けど、そういったものは、ある程度時間をかけてやっていれば、自分の技術もできてきますし、結果も予測できるようになってきます。他院も同じだと思います。
 じゃ、その先に何があるのか? 何が求められているのか? あそこに行こうって患者さんに言っていただくためには、どうしたらいいのか? って考えた場合、これはやっぱり患者さんは、最終的は「元気になりたくて」いらっしゃっるわけですから、その元気をボクらからもらって帰っていただこう、と、そういう発想になってくるわけです」(安藤)
P1010157「しかし元気っていうのは、人にあげちゃうと、こっちがきつくなるという面がある。それで夕方頃にでもなれば、こっちも人間、疲れて、仕事の方ができなくなってしまう」(大川)
「沸き立たせるんです」(安藤)
「どうやって?」(大川)
「演じるんです」(安藤)
「ほお」(大川)
「疲れたとか、言わないんです。ため息とか、つかないんです。疲れたような顔とか、見せないんですよ。
 ウチではそういうことやった場合、自己申告ですけど、1回につき100円の罰金なんです。で、そうやっていると、最初は演技であっても、そのうちそれが地になってきます。元気あるように見せていると、本当に元気が出てくるんです。あげていると、沸いてくるんですよ」
 営業の、正体見たり、元気をあげること、って全然韻になっていないが、そういうことね。ありがとう、安藤くん。ボクもまた元気、もらいに来ます。
 桜田通りを今度は下り、五反田図書館に寄る。ユルスナール『ハドリアヌス帝の回想』、塩野七生『ローマ人の物語Ⅸ』、大槻ケンヂ『神菜、頭をよくしてあげよう』を借りる。
 ホームレスっぽいおじさんが、一生懸命本を読んでいらっしゃる、ように見える。この人、確かこの間も、ここで同じ姿勢でいたなぁ。寝てると追い出されちゃう、ってことですか?
 2年以上、利用者カードを使っていなかったので再発行してもらう。そんなになるか? と、ということは、あのおじさん、あの場所で少なくとも2年以上、本を読み続けてたってことか? すごく頭、よくなっちゃったんじゃないですか?



2005年3月30日 (水)

おやじギャグ

P1000003 午前10時少し過ぎ出勤。長谷川さん、羽生さん、既にガンガン仕事中である。遅れて正午頃、松浦さん出勤。女の園に一人、心安らかに電話に出たり、Eメール打ったり。
 近所にできたポロロッカに行ってみる。好物なのであるが、あまり普通の店では置いていない、ハーゲンダッツのキャラメル味がある。400円ちょっとの、鳥の唐揚げの甘酢がけ丼も美味かった。サラダなんて200円で食べきれないほどの量。これは夜にとっとこう。
 その他、ミューズリー(乾燥させた果物入りのシリアル)、ブルーチーズ、コロナ(ビール)などを買う。いずれもコンビニには売っていない品である。去年の8月にオープンしていたのに、やっとお邪魔できました。
 子供たちの間で、おやじギャグが流行っているのだそうである。電話にデンワというあの古典に始まり、「この運動場、使ってもいい?」「うん、どうじょ」などというのが、おやじギャグとして流通しているらしい。ちょっと、それ、おやじをバカにしてないか、若者たちよ?
 本当のおやじギャグを垣間見たかったら、大槻ケンヂを読みなさい。例えばエッセイ集『神菜、頭をよくしてあげよう』中の「夏も人も「プチ悲惨」な方がいいんだ」。雨の中、著者がライブ会場に向かう場面での
「10mおきに三善英史が立っていて、「雨に~」と歌っているかのような大雨」
という表現を見よ。
 これ多分、分からんでしょう、30何歳か以下の人たちには。転げ回ってもいいぐらいおかしいんだけどなぁ。おやじだけに分かるからおやじギャグ、ってちょっと定義が違うか、世間一般のと。
 大槻さんは1966年生まれ。ボクより3つ若いが、同世代といってよかろう。
 これを機会に、この方面を究めたい方には、やはり大槻さんの『グミ・チョコレート・パイン グミ編』なんてどうだろう。チョコ編、パイン編ではなく、グミ編ですのでヨロシク(宣伝してどうする)。いわゆる自伝的小説だ。
 短編小説なら『くるぐる使い』(角川文庫)はいかが? 表題作の他、『のの子の復讐ジグジグ』『憑かれたな』など、合わせて5編入っています。この傑作群が500円とは破格だ、と思って、よく調べたら、絶版! 図書館に行ってでもゼヒどうぞ。 
 耐え難きを耐え、笑い難きを笑い飛ばす。読んでいただけたら、分かっていただけよう、おやじギャグの神髄。
 午後は主に、卒業式の写真をいじって過ごす。フレームを絞ったり、コントラストやレベルを修正したり、シャドーを明るく、ハイライトを暗く、などなど。コンピューター上でいろいろやっているうちに、それらしい写真に仕上がってくるから面白い。
P1010164small 集合写真も、ボクから卒業証書を手渡されるツーショットも、謝恩会のスナップも、卒業生にとっては大切な1枚になるはずだ。時間も労力もかけ甲斐があるというものだ。ところでKさん、この顔、ボクが赤いフィルターかけたとか、そういうわけじゃないですから、念のため。




2005年3月31日 (木)

サクラサク

 午前8:30起床。
 CNNのニュースを見ることが多い。アメリカ現地の放送と同時に、しかもほぼ全編(1日18時間)同時通訳付きで見ることができるという、この事実に時代の動きを感じる。これのお陰でボクは、9.11の同時多発テロの際も、貿易センタービルに2機目の飛行機が突っ込むのをリアルタイムで見ている。
 フロリダのどこだかのビーチが、鮫のために閉鎖になったそうである。
「鮫の発生のため――」
 鮫って発生するのか? まあ…するのだろう。でもプランクトンじゃないんだから。
「アメリカで肥満が拡がっています――」
 肥満って拡がるのか? マツケンサンバが日本中を席巻するようなものか。
 午前9:30出勤。今日は一番(早い)。
 午前11時、1階の教室で4月からの入学希望者の面接1人。小梨さん、休みだからね。
viiiichusmall 午後、Bくん、Sさんがビデオを見に来る。学院事務局となりにビデオブースが設えてあり、学生はいつでも(予約はしてもらうが)講義のビデオを見ることができる。ビデオは全ての講義について完備している(自慢)。
 この間卒業したばかりのBくんはスーツ姿である。卒業式からずっとそのままとか?
「今日、仕事の面接、行ってきました」
早速、いいねぇ! 頑張って下さい。
 午後2:30、S社のSさん来る。ホームページのリニューアルの件で、打ち合わせ。
P1010171 気象庁が東京での桜開花宣言。これ、靖国神社の「標本木」の開花をもって、そう宣言するらしい。が、左の写真は一昨日の29日、池田山公園でボクが撮ったものである(日付入れときゃよかった)。これ桜、だよね? 勝った。
 夕食=ソース鳥カツ丼、サラダ、焼きプリンなど。