2005年9月 1日 (木)

バック・トゥー・ノーマル

 今日から学院授業再開。はりきって午前7時出勤。さすがに、どこもかしこも、空いている。
 2年生の授業は、先天性股関節脱臼(先天股脱)の2回目。夏休みをまたいでしまったのですが、みなさん、大丈夫ですか? 前回の内容、憶えてるでしょうか?
 先天股脱は看板に偽りありで、実は後天的なものである。乳幼児期に十分に(お相撲さんのように)「マタ」を「横に」開かないでいると、股関節が正常に発育せず、1歳以降、立った際に関節が外れてくる。だから(大部分)本当は後天性なのだが、長らく言われてきた先天性との診断名が残ってしまっている。
 今日はその先天股脱の、主に診断法などについて。分量が多く、まだ全部終わらない。
 松浦さんのワンポイント・レッスンは『センセイの心理学』。患者さんじゃなくて先生、つまり治療家としてどういう心のあり様で、日々、仕事をすべきなのか、というようなことですな。上がっているなぁ、最近ますます、教育のレベルが(自画自賛)。
 この夏の解剖実習にも参加していた卒業生のAさん、フト教室に現れ、おみやげを配りまくっていた。スタッフの長谷川さんは給与計算で忙しい。まだまだ暑いが、セミよりコオロギ(か?)の鳴き声の方が耳に残るようにもなってきた。夏も終わりか、やっと。
 夕食=イタリアンハンバーグなど。



2005年9月 2日 (金)

大腸ポリープ

 午前10:30出勤。本来金曜はオフ日だが、今日は1年生の夏休み明け後最初の授業なので出て来ることとする。おじゃまだったでしょうか?
 松浦さんの座学講義は大腸ポリープについて。ポリープとは良性の腫瘍。これに対して悪性の腫瘍ががんである。
 良性と悪性、何が違うかというと、前者が転移しないのに対して、後者が転移する点である。よってポリープは基本的には放置しておき、あまりに大きくなって機能に影響が出た段階で初めて切ることを考慮すればよい。な、の、だ、が、大腸ポリープは、この原則の例外をなす。
 大腸ポリープにはがん化(悪性化)するものが少なくない。厄介なことに、将来がん化するポリープとそうでないポリープとを区別することは困難である。よって大腸ポリープは、切ることが治療の方針となる。珍しい「切るポリープ」だ。
 大腸ポリープの一部には、がん化することが「確実」な種類もある。これは研究対象としては非常に便利だ。なんせ将来、がん化することが分かっているけど、今は良性の腫瘍だ。じーっと観察することによって、細胞ががん化する課程を追うことができる。事実、がん発生のメカニズムの非常に多くの部分が、大腸ポリープの研究から解明されてきた。
 ボクの実技は胸椎のCMT(カイロプラクティック手技)の1回目である。まずはみなさん、夏休みが間に入って身体もなまってるでしょうから、軽くウォーミングアップ。触診の復習でもやりましょう。
 胸椎は12個ある。その一番上と下を的確に捉えられるか?
 引き続きCMTの解説と練習。ボクの枠だけで正味70分。
――――
 学院第1期生が卒業したのが、かれこれ3年半ほど前だが、その一人、Aさんがひょっこり顔を出す。四国から用事で上京したついでとのこと。そう、この人、日曜日集中の準本科生であったが、当時から毎週四国より通って来ていた頑張り屋さんである。いろいろと御活躍の模様。
 今回の上京も、本を出すとのことで、出版社の人との打ち合わせのためという。卒業生が、ウチでお教えしたネタを駆使して仕事をし、それで自分とその御家族の生計を成り立たせているとか、さらに進んで、結構流行っているとか、そういう話。これぐらい嬉しいものはない。
 マロングラッセをいただく。学生さんたちが夏休みに遠出した際のおみやげを、昨日から、もらいまくっている折りも折り。お菓子だらけの学院事務局であった。
 夕食=サイコロステーキなど。



2005年9月 3日 (土)

自営業って

 午前10:30出勤。いつもの品川から五反田までの通勤道の一部、そのすぐ横でマンションが建設中。逃げ場所もないような狭い道のすぐわきで背の高いクレーンが作業しているのは、ちょっと恐い。
RIMG0002 ということで、また裏道経由で歩く。写真の道だが、これも風情あるでしょ。行き止まりになっていそうで、なっていない。
 夏休み明けのどさくさでスタッフのスケジューリングを手違いし、今日はボク一人で学院の全てを切り盛りするハメとなる。4~5年前、学院を始めたばかりの頃は、しかし、いつもこんなだった。たまにしかかかってこない電話も、受けながら授業をやったものだ。
 が、今これをやるとさすがにキツいね。また今日は特に、明日が学校説明会なもので、その参加申し込みの電話が多くて往生した。宅急便のおにーさんは土曜でも来るし、消耗品の在処もさっぱり分からず、ティッシュ一箱出せず。
 まあ楽しいこともある。朝、たった一人で教室に入り、電灯のスイッチを入れる。物音といえば自分がかける掃除機の音やら、ガタゴトと椅子を動かす音やらのみ。手を止めれば完全な静寂。駆け出し治療家の頃を思い出す。
 これが楽しいのか? うーん、嫌いではないですねぇ全く、こういう状況。自分に、しかも奥の方まで、還れるひとときというか、まあそんな感じがあって。こんな感性の人間って、多分、根が自営業者に向いているのだろう。
 授業。講義は変形性股関節症について。先天性股関節脱臼、あるいはそれの程度の軽いものである股関節亜脱臼を、幼児期の適切な治療なしに放置すると変形性股関節症となりやすい(分かる?)。つまり、はまりの浅い股関節の人は、成人後、比較的早い時期に股関節が痛くなりがちである、ということだ。
 実技は、いわゆるR2手技の復習練習。1年生の時に、少なくとも形は既にマスターしたはずの手技を、ちまちまと復習するのだ。
 ボクが学生から施術を受け、あーだこーだ言う。また、学生同士で施術させ、お互いにあーだこーだ言い合わせる。形を忘れかかっている人はそれを思い出し、既にそれができている人は、さらに高いレベル、願わくばそのまま仕事に使えるレベルに近づくことを目指せばよい。なかなかよいのだ、反復練習は。
 我々の手技はスポーツと同じである。やり方や手順への精通は、ほんのスタートラインだ。形ができることと、それを仕事で使えることとの間には、綺麗に素振りができることと、時速140kmで飛んでくる球をとらえてヒットやホームランすることぐらいの開きがある。スポーツマンが年がら年中、アホウみたいに同じ様な動作を繰り返すのをボクらは見習わなくてはならない。
 教室の戸締まりも自分でやり、学院を出たのは午後10:30。ノドがあまりに痛くて、ついに夕食は明治ブルガリアヨーグルトのみ飲み込んで済ます。どなたか(腐食性)食道炎の治療薬、いやこの際もう何でもいいからとにかく痛みを楽にするような薬をご存じないだろうか。



2005年9月 4日 (日)

説明会盛況なり

 午前7:45出勤。久しぶりに早い。何故かというと、今日はまた学院の準本科の、夏休み明け初日であり、想定範囲の内も外も、何かといろいろやることがある(あろう)からである。
 授業後、午後6時から恒例の学校説明会。おお、今日はまた多いですねぇ参加者の方が。来月から10月生の授業がスタートしますので、皆さん、学校選びもラストスパートですね。以下にQ&A:
Q「カイロプラクターは、賠償責任保険は入れるのでしょうか?」
A「まず賠償責任保険とは何でしょう? 我々が仕事の上で事故を起こした場合、例えば患者さんを傷つけてしまったりした場合に、本来なら我々が患者さんにお支払いすべきお金を、肩代わりしてくれる保険のことです。
 で、結論からいいますと、入れます。大川学院の卒業生であれば、弊校が提携している某大手保険会社の保険に加入できます。こういったものは民間の保険会社がやることなので、仕事に国家資格があるかないかは関係ないのです。
 保険料の上限は1億円です。我々の仕事の質を考えると、十分な額であると思われます」
Q「カイロプラクティックはアメリカ生まれですね。この仕事をやってゆく上で、英語ができた方が有利ですか?」
A「全然そんなことないと思います。日本で仕事をする限り患者さんは日本人です。また、勉強の面でも、カイロプラクティック関係の重要な書籍は、ほとんどが日本語に訳されています」
Q「時間に余裕のある期間を利用して、ビデオ学習により、スケジュールより先の勉強を自分で進めてしまうことは可能ですか?」
A「可能ですし、その気がおありならばドンドンおやりになることをお奨めします。
 大川学院の教材は徹底的にドキュメンテーションされています。つまり、学ぶ必要のあることは、テキスト、ビデオ、問題集などの形で必ず存在しているということです。具体的には、学院の全講義はビデオ化されていて学院内で見ることができます(貸し出しはしません。ダビングして売る人が出てきちゃうからね)し、教材も(リクエストしていただければ)前渡しできます。
 実技だけは、どうしてもインストラクターからマンツーマンで教わらなくてはなりません。そしてこれが一番大切でもあり、また修得に手間と時間がかかる部分です。だからこそ、それ以外の部分に関しては、可能な限り自分一人でも勉強を進められるよう配慮している、というわけです」
Q「評判のよくない学校ってあるんでしょうか?」
A「ぬお~っ、キレのいい質問ですねぇ。うーん、まあ、いわゆる大手の同業者で、違法なことを常態として行っているところは、ボクが知っている限りではないですね、というぐらいで勘弁してください。
 せっかくだから、これに関連して、ひとつアドバイス。鍼灸でも柔整でも、学校によってカラーというものがあります。が、どの学校の卒業生も結局は同じ国家試験を受けるわけですから、学校がやることのコアは同じです。一方、カイロプラクティックは、ご存じのように国家資格ではありません。よって、学校による差が非常に激しい。
 カイロプラクティックとはこういうものだ、という法律がないんですから、その学校のオーナーが「これがカイロだ」と思った瞬間に、そこではそれがカイロプラクティックなんです。で、これは、繰り返しますが、違法ではない。
 だから皆さんへのアドバイスというのは、とにかくカイロプラクティックの学校選びに際しては、現物をしっかり自分の目でみなさいよ、ということです。3段階方式を薦めます。
①学校説明会に行く
②授業見学に行く
③卒業生が開業している治療院に、患者さんとして行く
 ③はお金がかかってしまいますが、将来の仕事を決めようという瀬戸際です、必ずや賢明な投資となるはずです。卒業生を紹介してくれないような学校はハナからやめましょう」
 夕食=鳥の唐揚げ丼など。



2005年9月 5日 (月)

授業見学

 ボチボチ小雨が降り始める中、午前10:30出勤。また台風が近づいているとのこと。
 1年生の授業。松浦さんの座学は『大腸がん』。
 ボクの枠では、引き続き、胸椎のカイロプラクティック手技。さらに夏休み前にやったR2、頚椎のカイロプラクティック手技も復習。
 R2とはどちらかというと慰安的要素の強い、筋肉へのアプローチである。これに続いて頸椎および胸椎のカイロプラクティック操作を行うと計25分ほどかかる。と、この流れを学生全員1回ずつやってもらう。これはもう実際の治療に非常に近いわけで、この部分に習熟してしまえば、それだけでとりあえず仕事になるものだ。
 速いねぇ、進捗が。4月生なんてまでゼロから初めて4ヶ月目だが。いいのかこれで? いいのだ、というのがウチの哲学である。
 英会話を例に取ろう。単語を覚え、文法を憶え、聞き取りも練習して、とそういうことを徹底的にやって、やっとそれから、それらを使って会話をしようったって無理というものだ。学校で英語教育を受けた全ての日本人が身にしみて分かっているはずだ、そんなこと。
 英語ができるようになりたければ、まずはブロークンでもいいから、とにかく会話に飛び込んでいくべきだ。通じるものも通じないものもあろう。で、通じないなら、そこでテキストを開くなり、辞書を引くなり、あるいは人から盗むなどして、そこを埋める。この繰り返しが最も効果的(最終的に話せるようになる)、かつ効率的(しかも早く話せるようになる)だ。
 昨日の学校説明会参加者が二人、早くも授業見学にいらっしゃっている。記入していただいているアンケートを見ると、愛媛と大阪の方。来春からの入学をお考えとのこと。
 ウチは分校がありませんし、近い将来、それを作る予定もありません。どこかでも言いましたが、ボクの目の届く範囲外にまで仕事のスコープを広げるべきでは、まだ今の段階では、ないとの方針によるものです。上京なさっての勉強は何かと面倒でもあり、お金もかかるでしょう。ちと申し訳ない気もするんですが、是非がんばってください。



2005年9月 6日 (火)

内視鏡を飲む

 ノドのあまりの痛さに、また10日ほど経っているのに症状が全く変わらないことの不気味さに耐えかね、にしや耳鼻咽喉科へ。内視鏡でノドの奥を見てもらったところ、食道ではなく、喉頭蓋の化膿であった。原理的には口内炎と同じで、見た目もそっくり。
 喉頭蓋とは、字のごとく、ノドのフタである。肺につながる気道と胃につながる食道の分かれ目にある。水や物を飲み込む際、それらが気道に入らないよう、しっかりフタをするのだ。これの化膿は珍しいらしい。
 しかし内視鏡って最近は手軽なものなんですな。いきなり「見てみましょう」と言われた時はちょっと緊張したが、鼻から、弱い麻酔を入れた後、スイスイとたちどころに声帯付近まで入る。痛みは全くないし、苦しくもない。どころかそのまま一緒にモニターを見ながら話もできる。もちろんこういうことは、簡単そうにやる人こそ、技量が高いのだろうが。
「これ結構、痛いんじゃない?」と先生、よくぞ尋ねて下さいました。痛いんです。寝れないぐらい。
 西谷先生は手技が上手いのみならず、説明も非常に的確だ。院すぐとなりの調剤薬局のお姉さん方も素晴らしい。薬の飲み方、作用などにつき、いちいち、しかもレストランのウエイトレスさんのような笑顔で説明してくれる。そんな経緯で、薬嫌いのボクも今度ばかりは、痛み止めから抗生剤まで一式、素直に全部、処方通り服用させていただくこととする。
 2年生の授業のテーマは変形性股関節症。脚の付け根の痛みを訴える、中年以降の女性に多い疾患である。亜脱臼つまり、はまってはいるのだが、浅い股関節を放置することによって起こることが多い。
 また口の中は口の中で、別の口内炎ができてしまった。松浦さんにアメリカから買ってきたもらった薬、KANKAが早くも役に立っている。しかし喉頭蓋の化膿も口内炎のようなものだそうだから、めちゃくちゃ口内炎、できやすくなってしまっているようだ。いわゆる抵抗力が落ちているということか。
 風邪は引かないんだけどね。「馬鹿は――」と言うからな。
 夕食=またポロロッカの鳥唐揚げタルタルソース丼、サラダ。加えて今日は、タコ刺しを買ってみる。これに梅肉(ソース)をつけて食べるのが美味いのだ。さて梅肉ソースであるが、あまり置いている店はない、が、あったあった、さすがポロロッカ



2005年9月 7日 (水)

院長異動

 午前9時出勤。快晴だが風は弱くない。
 松浦さんの1年生の講義は虫垂炎について。いわゆるモーチョーである。
 虫垂炎は非常に多い。先進国においては全国民の約10%が、生涯のある時期に罹(かか)る。また子供の開腹手術の理由として最も多い病気である。
 ボクの実技は胸椎のカイロプラクティック手技が続く。今日は屈曲(背中を丸めるような動き)方向の操作。ここまで習った手技の復習練習も。
 直営店・逗子院、院長の田中さんがインストラクターに来てくれる日であるが、今日は同院スタッフの大芝さんも一緒。彼はこのほどめでたく、やはり直営店の旗の台院の院長として異動することとなった。これに際しての手続き的なことをボクと打ち合わせに来たというわけである。
2005_09_07_caplio_010 せっかくだから学生にも紹介し、ついでにインストラクターもやっていってもらう。頑張ってね。写真は授業後、大芝さんを囲んで話を聞く学生たち。
 台風のせいだろう、日中、一時激しく雨が降る。が、またカラッと晴れたりする。
 弊ブログの読者からEMでお便りをいただく。
「口内炎は以前は私も時折経験し<中略>「抵抗力が落ちているということか」と書かれていたのを読ませて頂いて、はっとしました。その原因は(遠因は)、もしかしたら鳥のから揚げ丼ではないかと思ったのです」
 !!!
「ある先生が体調が悪くなったときには「毎日好きで食べているものを聞いて、それを一時期やめてもらう」というお話を聞いたことがあります。鳥を早く成長させようと、不自然な食事を与えているということも良く聞きますので、それを人が食べ続けることで、何らかの異変が体の中に起きる事は考えられると思います」
 そ、そんなことが――
「大好きで食べられていると思いますので、申し訳ない文章かもしれませんが、少しでも参考になりましたら幸いです」
 ありがとうございます。うーむ、しかし確かに、この2~3ヶ月、ボクが食べた全ての食物のうちの半分ぐらいが、あのポロロッカの『鳥の唐揚げタルタルソース丼』だからな。昨日も食べたし。だって美味いんだもん。よし、じゃあ今日からは、昨日見かけた恐らく新製品の、豚の塩カルビ丼にしよう。
 といいつつ夕食=エビフライ&トンカツと御飯。



2005年9月 8日 (木)

できるまで返さない

 午前10:30出勤。
 また別の方からEM。
「今回のブログで(読者お便り)で、ピンときたのですが」
 ふむふむ。
「大川先生の血液型は何型でしょうか。実は、ダダモ博士の血液型ダイエットの中に、肉食中心で良いのはO型の人。とありまして、それ以外の人が肉を多食すると色々な弊害が起こりやすい。とのこと」
 う~ん、しかしボクO型ですが。
「ご自身が好きなものを召し上がっているのですから、余計なお世話とは思いますが」
 いえいえ、非常に参考になります。ありがとうございました。
2005_09_08_Caplio 突然だが写真は、許可をもらって公開する、大川グループの社内結婚第1号のお二人である。
 2年生の授業。まず大腿骨頭壊死症の話。
 大腿骨頭とは図のような感じである。股関節を作る、大腿骨の頭である。この大きな頭部に対して、そこへ大腿骨から流れてゆく血液の道幅は狭い。この狭い部分が大腿骨「頚(けい)」部である。頭があれば頚(くび、とも読む)があるというわけだ。
KOTTo こんな構造だから、大腿骨頭は常に血の巡りが不足しがちで、ちょっとしたキッカケで壊死(栄養不足で組織が死ぬ)を起こす。これが大腿骨頭壊死症。股関節のトラブルはこの壊死症でいったん幕とし、引き続き、股関節の手術についての話。
 その後の松浦さんのワンポイントレッスンは栄養学。今日も盛りだくさんであった。
 大川学院教室には、ご意見箱が置いてある。学生さんには記名、匿名いずれでも、リクエスト、クレーム、なんでも投書していただけるシステムになっている。で、ここに久しぶりに何通かいただく。皆さんご一緒の投書の模様で、色んな表現ではあるが要するに「授業が終わってから練習できるよう、インストラクターを増やして欲しい」とのこと。
 いいでしょう! 早速、増やしましょう。 ボクらは自由主義経済下に生きている。お客様は神様であり、お客様の投書は神の声だ。この原則を外す者は、滅びるべくして滅びる。
 ご意見ありがとうございました。たすかります、いや本当に。1年生に比べ、この数ヶ月、確かに2年生の自由練習要員のインストラクターが不足気味でした。いや、悪気はないんですが、そういうことってどうも忘れちゃうんだよね、学校サイドは。なんせ教材の開発やら、自分の頭の中の整理やらで常に忙しいから。
 ええと、じゃあ今、主に1年生の実技を見ている長谷川さんに2年生の授業日に出て来てもらうことにして、と。しかし長谷川さんは間違いなく優秀なんだが、院長経験はまだない。それでまた何だかんだと言うやつ、いや学生さんが出てきそうだ。
 それなら近所の直営店の院長に、1年生の自由練習と同じように、時間を決めて出て来てもらうか。しかしそうするとまた嫌そうな顔をするやつ、いや院長がいそうだしなぁ。えーい、面倒くさい。オレ、いやボクがやるよ。束になってかかってきなさい。まとめて面倒みてあげます。
 自由練習時間というのは同業他校にはあるのだろうか? 大川学院では正規の授業時間後1時間から2時間ぐらい、インストラクターを教室内に「侍らせ」ている。その間、学生はインストラクターに、学院で教えていることであれば何についてでも「お手合わせ」願える。
 これは実はボクが以前働いていた某学習塾からパクった、というか、いいなぁと思って真似たものだ。その塾のキャッチフレーズというのが「分かるまで返さない」であった。規定の授業が終わってからの居残りが並みでなく、たっぷり1時間は普通、それ以上も珍しくない。大手予備校としては後発であった同校の急成長も、この熱があったればこそだったろう。
 しかしボクが働いていたのはその塾のシカゴ校である。あそこの冬は摂氏マイナス20℃を切る。居残り授業を受けている子供を、駐車場の車の中で待つお父さんやお母さんは大変だ。なんとかしてくれと父兄が泣きを入れ、居残りは「あまりしないこと」との方針に途中から切り替わった、と聞いた。
 それはともかく、カイロプラクティックって根本の部分は、知識や技術ではなく、熱でやるものだ。熱? 熱意の熱ですよ。直営店院長がインストラクターとしてたまに学院に来るが、流行っている院長の指導は例外なく暑い、いや熱い。熱で勝負する仕事を教える者が冷めてちゃ仕方がない。



2005年9月 9日 (金)

おタク拝見

RIMG0009RIMG0004 オフ。自宅近所をぶらぶら歩き回る。いい感じのお宅、2件発見。








2005年9月10日 (土)

 昨晩は久しぶりにビールから泡盛と飲み継いでしまい、今朝は二日酔いで気分が悪い。こんな時、必ず心の中で反芻する言葉がある。
「どんなに悪い状況でも、朝になれば必ず好転して見えるものだ」
 これはアメリカの元国務長官コリン・パウエルの自伝『マイ・アメリカン・ジャーニー』にあるものだ。その下が考えにくいぐらいの本当に悪い状況であれば、理の当然として、時間が経てば多少はマシになる可能性が高い。また仮に状況が変わらなくても、一晩寝て元気が出れば、対応する力も沸くし、解決のためのいいアイディアも浮かぶものだ。
 しかし飲んじゃうと、これがまるで成り立たなくなるわけで、いかんなぁ飲み過ぎは、心にも体にも。賢人の言葉も酔っぱらいには猫に小判だ。
 昔は朝は苦手だった。血圧が低めだし、とにかく若いうちはいろいろとしんどいこと、面倒なことが多いわけで、朝はそういったものとの対峙の始まりだ。が、今は朝、好きですねぇ。形容詞を探すなら「清澄」だね、朝の気分は。それだけ落ち着いてきたってことか、生活が。
 日本の北、ユーラシア大陸につながるあの半島を朝鮮半島という。漢字で表現されたあらゆる熟語、名詞で、この朝鮮という言葉ぐらいいいものも少ないのではないかと、朝が好きになってから常々思う。朝の新鮮な感じ。これをやっぱりイメージしたんだろうなぁ、考えた人は。コリアンの方々ってのはネーミングの天才だね、昔から。
 2年生の授業。股関節脱臼、股関節症、大腿骨頭壊死症と見てきた。今日はまず、そういったトラブルをこじらせてしまった場合の最終手段としての、股関節の様々な手術法について講義。
 カイロプラクターは手技療法家である。何故手術についてなど学ぶのか? 仕事で必要だからである。だって聞かれますから、患者さんから、手術のことについて。手技療法で様子を見た場合と、手術に踏み切った場合双方のメリット・デメリットについて説明できることは大切である。



2005年9月11日 (日)

マナー

 午前8時出勤。2年生の準本科の授業。
 日中、一時、豪雨が降るが、そういえば先週も全く同じようなにわか雨が降った。にわか雨男でもいるのか、クラス中に?
 内容は本科と同じことの繰り返しである。1年生時に習ったルーティーンと呼ばれる実技を反復練習する点も同じ。実技は、やってる自分で思うが、非常に細かい。
 どのぐらい細かいかというと
「治療用ベッドに術者の膝が当たるのは患者さんからすれば、痛くはないが、不快だからダメ」
「患者さんの脚を持ち上げる際、上からつかむようにしては、術者の指先が食い込んで、やはり不快。ダメ」
 などというぐらいである。
 こういったマナーや思いやり、気遣いレベルの出来不出来が、実は、知識のあるなしやテクニックの巧拙より重要だったりすることが多い。重要ということの意味は? そりゃ長い目で見れば、患者さんに好かれ、治療院が流行り、売り上げが上がるということだ。
 ボクの授業枠が午前11時から午後4時まで。間に40分の昼食休みをはさみ、講義や実技やがまだら状態に入り組む忙しい授業である。4時からは松浦さんのワンポイント・レッスン。
 1年生の準本科に見学者2名。学校説明会は無し。直帰。
 夕食=ラムステーキなど。読者は羊、お好きだろうか? ボクは、たまりません。



2005年9月12日 (月)

スポーツと手技

 午前10:30出勤。また雨の後の晴天で、蒸し暑いねぇ。
hizo 1年生の松浦さんの講義は「消化と吸収」および「脾臓」。脾臓というのは実に地味な臓器である。図のように胃の左後ろの辺りに張り付いているのだが、これも知らない方が大部分だろう。
 虫垂(盲腸)も地味だが、こっちはたまに炎症を起こし、少なくとも話題にはなる。が、脾臓の病気って読者は何か思いつくだろうか? あんまりないはずである。
 脾臓は以下の仕事をする:
①古くなった赤血球の破壊
②白血球を作る
③貯血(運動、出血時など、血液が大量に必要とされる場合に備えて、通常では不要な血液をためておくこと)
 が、①は肝臓、②はリンパ節、胸腺、骨髄など、③は脚の静脈において、はるかにより効率的に行われてしまう。つまり「これだけはオレにしかできねえだろ」という機能がない。よって脾臓を仮に切り取っても、我々はほとんど不自由なく生活できてしまう。「芸は身を助ける」だよ、脾臓くん。
 ボクの実技は、頸椎、胸椎のCMTと前回まで来ているわけだから、当然今日は腰椎のCMT。で、これでとりあえず、まだほんの荒削り段階ですが、全脊柱のCMT(カイロプラクティック操作)を「かじった」ことになります。
 いつも言うことですが、個々のテクニックを完璧に仕上げようとすると、結局何も手元に残りません。だいたいのところを体得した段階で、あとは反復練習を繰り返す、って重複した表現になってますけど、でもそのぐらい何度も何度も、同じことを繰り返す、と、そういうスタイルでやっていった方が必ず優れた手技が最終的には身に付きます。後に大選手になった野球少年も、みんな最初はテレビで見たプロ野球の見よう見まねから始めたはずです。
2005_09_13_caplio_005 授業後、11時ほどまで学生の自由練習につき合った後、一日のクールダウン代わりに一時間ほど夜の品川を散歩。駅から見てプリンスホテルの向こう側の、いわゆる高級住宅街。品川が便利になったからなぁ、インターシティーやら新幹線乗り入れやらで。ここら辺はますます地価、上がっちゃんたんじゃなかろうか。




2005年9月13日 (火)

イバリュエーション

 午前8:30出勤。早い!
 正午、逗子院スタッフで、10月1日から旗の台院院長となる大芝さん、学院に来る。グループでおつきあいのある広告代理店さんと、旗の台の新しいパンフレットの作成について、教室内で、打ち合わせ。
 りらっくすステーション院長の吉田君、本授業の後の自由練習につき合うべく、やって来てくれる。教材の開発が一段落ついているので、ボクも残っていられる。万全の体勢だな。
 昨日は1年生の、今日は2年生のイバリュエーションを採った。イバリュエーションとは? 評価とか評定という意味である。学生が講師の仕事ぶりを評価する、まあアンケートの一種だ。これを大川学院では毎期(半年ごとに)、全てのメイン・インストラクター(自分の講義枠を持っている者)について1~2回行う。もちろんボク自身も、だ。
 インストラクターの通信簿だね。結果はインストラクターの待遇や配置に、可能な限りダイレクトに反映される。
 午後11時少し前、学院を出る。また品川散歩を1時間ほど。
 帰途、深夜過ぎにポロロッカに入ると、ちょうど店員さんが、賞味期限の切れかかったお弁当やお総菜に「半値」とか「3割引」とかのシールを貼っている。決して選んだわけではないのだが、夕食用に、たまたま手に取ったパッケージ全品にそのシールが貼ってある。ハタからはどう見ても、時間帯を狙い澄ました来店客である。
 で、その夕食=ブタの塩カルビ丼、海藻サラダ、焼き鳥皮



2005年9月14日 (水)

問題解決能力とは

 午前9時出勤。一人でゆっくりデスクワーク(相も変わらず教材のメンテナンス)に取り組めるかと思いきや、電話がプルプル鳴る。学院直営店・もともまち院・スタッフのMさん。
「(スタッフの)Hさんは?」(M)
「今日お休みだよ~ん。何?」(ボク)
 PC上の、診察券のデザインをセーブしてあるファイルが開けないとのこと。
「この間までは開けたんですが」(M)
「じゃ、さ、そのアプリケーション(プログラム)の方を先に開いて、そこからファイル→開くで開けてみたら?」(ボク)
「――あ、開けました。ありがとうございます」(M)
 問題解決能力とはこういうものだよ。要は機転です。
 上のようにすれば上手くいくと、ボクが知っていたわけではない。これが駄目ならあれ、あれが駄目ならそれと、柔軟に二の手、三の手を打てたという点だけだ、ボクがキミより上なのは。が、これは重要だ。
 腰痛だって肩こりだって、本当に本当の原因というのは特定できないことが多い。患者さんのニーズだって多くは捉え難い。口には出さないけど実は期待してるモノまで含めると、その有り様はあまりに多様だ。
 そんなだからこそ、そういった方面に、お医者さんたちがサジを投げてしまうわけで、ボクらのやっているような仕事が成り立っているともいえる。だからこの事情は、ありがたいことというべきでもあるだろう。
 まあとにかく、コンピューターのソフトウェアもこれに似ている。毎年のように新しいソフトができ、既にあるものもバージョンアップする。そんな状況だから、バグといって、ソフトそのものに間違いが組み込まれていることだって多い。そんなモノを相手にして、「必要以上に」論理的に悩むというのは時間と労力の無駄というものだ。
――――
 授業前、学生と腋臭(わきが)の話題で盛り上がる。んなもんで盛り上がるな! と突っ込むなかれ、読者よ。大切で真剣な話なのだ。
 ボクらの仕事ぐらい、お客(患者)さんと身体的に近づく仕事はないだろう。腋臭の強い人は、嫌われたくなければ、当然、気をつけなくてはならない。自慢じゃないがボクは汗っかきで、日本人で自分より腋臭の強い人間にはまだ会ったことがない。これを言うとボクを知っている人は皆、意外がるが、それは気をつけているからだ。
2005_09_15_caplio_006 どうやって? こうやって、である。国産品では写真の、ライオンのスティックタイプ・デオドラントしかない。女の子が着けているロールオンタイプとか、スプレータイプでは、とてもじゃないが「効かない」。が、このスティックタイプ、あんまり売っていない。たまに薬屋で見つけると、まとめ買いするようにしている。 
――――
 松浦さんの1年生の座学=「肝臓」。肝臓は、いわゆるスグレモノである。身体の中に入ってくる殆ど全ての物質の、様々な処理を引き受けている。その働きはよくコンビナートに例えられ、1つの肝臓の化学処理能力は工場地帯一つ分に相当する、などと言われる。どういう計算方法による比較か、詳しくは分からないけど。
 ボクの実技の授業は、腰椎のCMTの復習。
 夕食=カキフライ、焼き鳥、シュガートーストなど。



2005年9月15日 (木)

ストア・ポイキレ

 午前8:30出勤。
 この数日、夜間部、昼間部、1年生、2年生、全てのクラスにおいて、最後の学生が帰るまで教室に居残ってみている。熱いなぁ、学生もインストラクターも。授業が終わって1時間経っても2時間経っても帰らない。やっぱりこれがオオカワだなぁ。
 古代ギリシャの哲学者たちは皆、師匠と共に暮らすことによって思想を深め継承した。手技療法や料理って、そのシンプルさにおいて昔の哲学と同だ。シンプルな活動・仕事には、それをやる人の人間性がモロに出る。
 治療家としての人間性ってどうやって高めりゃいいのか? やはり実績のある治療家と一緒に「暮らし」て、その人となりに触れるしかなかろう。授業前後の自由練習の時間は、そういう貴重な機会として機能していると思う。
wide-room たまに本ブログで触れるストア哲学にしても、ストア=ポイキレつまり柱廊(ギリシャの遺跡によく見られる、大きな石の円柱に囲まれた廊下)を行ったり来たりしながら、まあダラダラと、ダベるようにして師弟が語らうことから始まった思想だ。会話の中から紡(つむ)がれた哲学だから机上の空論に堕することがない。だからこそ後にローマ帝国の指導原理として広く力を持った(正確な哲学史的議論については実はよく分からないが)。
 おお、そういえば学院教室内にも大きな柱が何本かあるじゃないか。日本カイロ界のストア派を目指すか。
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 2年生の授業は半月板損傷について。半月板とは膝の中にある軟骨組織で、まあクッションのような役割を果たす。よくできた組織だけに、いったん壊れると治りにくく、多くのスポーツマンがこれの損傷で引退を余儀なくされている。
2005_09_16_caplio_008 恒例となった真夜中の散歩は東五反田から白金台を回る。写真は、通る度に気になっている、実に味のある建物である。『ハウルの動く城』の趣がある。
 何だか知らないが花の匂い。ボイラーの湯気の匂い、石鹸の匂い。ご飯の匂い。ボクは目が悪いせいか鼻が妙に敏感なのだが、夜道で目がさらに見えない分、いろんな匂いが気になる。まるで犬の散歩だな。






2005年9月17日 (土)

Jack of everything

 ちょっとゆっくり午前10:30頃出勤。
 10月新入生の願書が多く送られてくる季節である。Mさんの小論文の一部。
「現在カイロプラクティックの学校はいろいろありますが、その中でも規模の大きな学校もいくつかあります。設備のすばらしい学校もあります。そのような学校はテクニックもたくさんあります。自分でテクニックを選択しなければいけないものもありますし、器具などを使い、この学校でしか学ぶことが出来ないなどという事を売りにしている学校もあります。
 しかしどこも私にはあまり興味がわかず、2年間でこれらのたくさんのテクニックを学び、しかも仕事をしながらで卒業した時には、はたして患者を見ることが出来るのか疑問でした。又すべての事が中途半端になってしまう気がしていました。
 今回見学させていただき、こちらの学校では基本重視の反復練習、又2年間で徹底的に手を作る、又、筋にアプローチをしたり、カウンセリングの仕方など、患者が本当にしてもらいたい事を学ぶことが出来るような気が致しました。又、多くの方々が卒業後、すぐに開業しておられますので、2年間でしっかりとした技術が身に付けられるものと確信し、今回、入学を希望いたしました」
 うん、Mさん、見てますねぇ、いいところを。治療って、つい先日の本ブログでも言いましたが、シンプルなんです。
 料理と同じです。あれもこれも、例えばラーメンもカレーもピザも出すレストランに頻繁に行きますか、みなさん? どれもこれも本当に美味ければそりゃ行くでしょう。そんな店があったら素晴らしい。が、技術的、現実的にそんなことは普通できない。こういうのを英語で「Jack of everything, master of none(何でもかじっているが、何にも習熟していない)」などと言います。
 あれもこれも出せなくて全然いいんです。ピザならピザ、ラーメンならラーメンだけでいい。しかしその一品の勝負でなら、まあたいていの他店には勝つゾというモノが一つあれば、それで店は繁盛します。
 クロネコヤマトの生みの親、小倉昌男さんが自著『経営学』の中で、宅急便を創案するにあたって吉野屋の牛丼がヒントになったと言っておられます。あれもこれも出そうとせず、牛丼一本にしぼっているからこそ、アツアツを、速く、安く提供できる。そしてそれこそがお客さんが求めているものである、と。
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 2年生の講義は膝の靱帯損傷。とくに前十字靱帯というヤツが厄介だ。巨人の清原選手もこれで悩んでいる(はず)。
 実技はいわゆるモーションパルペーション、略してMP。これをモーパルと略す人が日本には多いが、ボクは嫌いですねそれ、モームスみたいで。動態触診と訳される。
 近代カイロプラクティックは背骨の形としてのズレやユガミよりはむしろ、その動きに注目する。ちゃんと動いているかどうかの触診、これがMPであり、カイロプラクティック診断学の中心的存在といえる。
 1年生時にやったものの復習練習であるが、結構みなさん、忘れてますね。実技は(また料理と同じだなぁやっぱり)「やったことあります」じゃどうしようもなくて「できます」じゃなきゃいけない。練習、練習。



2005年9月18日 (日)

直営店の院長になってみませんか?

 準本科の通常授業。2年生の教室となっているりらっくすステーションから、用あって、学院事務局に電話を入れる。
「ハイ、大川カイロプロ野球専門学院です」
 狙ってんのか、若者、ウケを! まあなかなかカイロプラクティックとちゃんと発音するのは難しかったりするのだ。それにこの彼、週に1回のヘルプ君だしね。いつもありがとね。
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 準本科1年生のMさんと、学校説明会が始まる前の寸暇、話し込む。志の高いMさんは直営店の経営を、早くも、考えている。そういうプランに早すぎることはありません。
 同門対決にならないのか、とのご質問。同門あるいは同部屋対決っていうのは、相撲の言葉だね。
 つまり、既にある直営店の近くに直営店を出すということは、やっぱり遠慮すべきなのでしょうか? ということであるが、お答え=全く問題ありません。
 ウチの業界は今のところ、そしておそらく今後しばらく、具体的には数十年は、圧倒的に売り手市場です。供給がいくら伸びても、需要には追いつかない状態が続くだろう。
 ボクの知り会いで池袋に6軒、治療院を出している人がいる。そしてどこも盛業している。彼曰く
「何軒あったっておんなじです」
 学院直営店の月別の売上、一日平均患者さん数などは教室内に常時張り出してあるが、これをよく見て欲しい。例えば五反田の東口に2軒の直営店がある。一方の売上が高かった月は、そのあおりで、もう一方は売上を落としているか? またその反対があるか? つまりお互いを食い合うような状況があるか? 一切ない。
 直営店T院から徒歩圏内のN院の院長が数ヶ月前に代わった。代わったとたんに、50万円を切っていた売上が100万円を超えた。で、その影響をT院の売上がいささかでも受けたか? それも全くない。
 以上のような次第であるから、Mさん、自由が丘辺りでの開業を狙っておいでのようですが、是非、直営店でやりませんか? 数駅離れた所に直営店がありますが、全く気になりません。同じ駅に複数院あってもいいぐらい。
 ついでに本ブログを読んでいる学院生の方々にも声を大にして言いたい。大川グループの院長になってみませんか? 現在直営店は東京と神奈川に11院です。これが一都六県あるいは全国にわたって20や30、場合によっては100あったっていいと思っています。とりあえず手を挙げた人勝ちです。
 条件としては、既にどこかの治療院でそれなりの実績を上げていること、ということになります。直営店以外での実績も、もちろん可です。が、直営店でのスタッフ経験のある人の方が、ボクとしてはやっぱり任せやすい、ということはあります。 
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 午後6時より学校説明会。国家資格についての議論が盛り上がり、終わりしなには拍手をいただいてしまう。この仕事も長年やってきましたが、説明会で拍手をいただいたのは初めてです。ありがとうございました。



2005年9月20日 (火)

素振り

2005_09_21_keitai_003 久しぶりに湘南新宿ライン大崎駅で下車して通勤。五反田よりの出口から出てみると、しばらく来ないうちにまた新しいビルが建ちつつある。
 全体の完成を待たずして一部はオフィスとして稼働を始めているらしく、勤め人さんたちが列をなしている。ここら辺は以前は誰も歩いていなかったのだが。なんだか『メトロポリス』っぽい。
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 昨日の田中さんのセミナーは55人の参加者とのこと。これは学院主催のセミナーとしては記録であろう。
 今回の3回シリーズでは最初の2回は経営まわりの話、そして昨日の3回目は実技をテーマにお願いした。やはり実技の方が学生はとりあえず興味が高いようである。無理もない。
 田中さんは学院直営治療院の院長の中では稼ぎ頭である。当然、集まった学生の多くが、田中流の何かすごい、独特のテクニックのようなものを期待してのことだろう。が、そんなものない、というのが田中流なのだ。
 彼の逗子院に行ったインターンがかつて言った
「学校でやっていることと、そのまま同じことをやっているのに驚きました」
 そんなことに驚く人間がいるということに、日本の「学校」の、現実からの遊離加減が偲ばれる。
 田中さんが昨日やったことの一つに素振りがある。ボディードロップという、術者の体重を利用して患者さんの体を操作する方法があるのだが、これを野球選手の素振りよろしく一人で黙々と繰り返す、体の訓練法だ。逗子院のスタッフはこれを毎日百回ほどもやらされるという。そりゃ人が育つわけだわ。
 オオカワで教えていることをそのままやってごらんよ。それで食っていけるようになっているのだ。何故? そういうものとしてボクが作ったからだ。
 ということで2年生の授業の後半、実技の時間は、引き続き、1年生でやったこと復習コーナーである。基本が世界を制する。相撲の言葉で言えば、土俵の下に金も家も眠っている。
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 2年生の座学は膝関節損傷の話が続く。靱帯損傷から膝蓋骨(膝のお皿)脱臼まで。
 スタッフのHさんもいない、久しぶりにまた一人ぼっちで学院全部を仕切らなくてはならない日である。疲れたは疲れたが、まあ心地よい疲れといえよう。ベッドに横たわると耳がキーンとなるのは、業務用のエアコンをはじめとする何らかの音に一日中囲まれているからだろう。
 コードレス掃除機は、四六時中充電しているよりも、バッテリーが上がるまで使い切った後で充電することを繰り返した方が、長持ちするのだそうである。人間もそうであってくれればうれしい。
 夕食=何か暖かい物を、と、久しぶりに松屋へ。豚焼き肉定食。 



2005年9月21日 (水)

熱あるんじゃないですか?

 午前7時出勤。昨日とはうってかわって賑やかな一日。
 松浦さんの1年生の講義は、肝硬変と肝がんについて。肝硬変というとお酒の飲み過ぎの成れの果てとのイメージが強い。実際20~30年ほど前までは肝硬変の大部分はアルコール性と考えられていた。が、今では、アルコール性肝硬変は全体の10%ほどと考えられている。では何が原因で?
 肝炎ウイルスである。これらのウイルスが発見されたのは古いことではなく、B型が1965年、A型が1973年、C型が1989年である。特にC型肝炎は、現在、肝硬変の2/3ほどの原因とされている。
 では人は、そのC型肝炎に、どのようにして罹(かか)るのか? 血液感染である。特に危ないのは輸血(薬害C型肝炎として問題になった)、注射針(キャリアに刺した針で誤って自分を刺す)、性交(コンドームを使用していない場合)である。
 が、約40%のケースで感染経路が不明である。ちょっと怖いですね。
 ボクの実技は、来週金曜のCMT(カイロプラクティック操作)のテストに向けて、胸椎テクニックの総復習。
 インストラクター院長は、噂の、田中さん。彼の周りに学生が集まり、例のボディー・ドロップの素振りを一緒になってやっている。賑やか、かつ和やか、そして熱い。
 午後11時ほどに学院を出る。熱さに当てられたせいかフラフラし、ものを食べるのも面倒くさくなってしまって、コーヒーカップにミューズリーの牛乳がけを作り、これで夕食としてしまう。



2005年9月22日 (木)

テーピング

 午前8時出勤。
P1000002 2年生の授業。膝は少しお休みにして今日、次回と足関節(足首)の話を少々。足首は一番捻挫をしやすい部分である。受傷直後の応急措置あるいは再発予防にはテーピングが効くということで、直営店ようが院の遠藤院長にインストラクターとして来てもらう。バスケットボールをやっていた彼はこれが詳しい。
 ようが院はちょうど開業1年を迎え、業績好調である。スタッフのDくんは大阪の人で、ここでの経験を糧に地元で開業を考えていたが、最近、こっちにもう少し残る方へ気持ちが傾いているそうである。仕事が面白くなってくると、よくそういうことになる。りらっくすステーション院長の吉田くんもその口である。よいことだ。
 夕食はまたミューズリーのヨーグルト、牛乳がけ。



2005年9月23日 (金)

休日です

P1000001 昨晩は睡眠8時間近くで、今日は元気。朝の体重は久しぶりに69kgを切って、68.8kg。昨日は昼におにぎり、サーモンカツサンド各1個、夕食はヨーグルトと牛乳がけのミューズリーのみ。
 愛用のリーボック、ウォーク・プラチナムの底に穴が開きかかったのでABCマートへ。生産中止ではないようなのだが、取り扱いは止めているそうである。
 薬局でイヤーウイスパーを買う。これがないと電車に乗れない。





2005年9月24日 (土)

手技

 午前10時出勤。
 2年生の授業は、前回に続き、足部の障害についての整形外科学的お勉強。さらにそれらへの手技療法的アプローチ。2年生の授業はたいていこのパターンの繰り返しで進む。
 整形外科の伝家の宝刀は手術である。よってその教科書は往々にして、個々の障害について病理の説明をした後、すぐに手術の話に行ってしまいがちである。いかなる障害の場合でも、手術に踏み切る前には必ず保存療法(手術以外の療法)で様子を見るべきなのだが、この仕事は地味だもんで、軽視されがちだ。
 ボクらの仕事の要諦はまさに、この軽んじられがちな分野を極めることにある。保存療法というとサポーターを巻いてみたり、足底挿板(靴の中敷き)を誂(あつら)えたりといったことが想像されようが、最も効果の高い保存療法は概ね手技療法である。
 午後10時よりAさんと、学院近所の居酒屋で食事。梅干しのソースで食べるタコさしが美味い店である。  



2005年9月25日 (日)

大阪

 朝、この夏以降初めて涼しいと感じる。午前7:30出勤。やや二日酔いである。
 2年生の準本科の授業。再来週は期末テストだから、もうすぐ終わりですねぇ、みなさんとこうして勉強するのも。
 午後3:30から遠藤君のテーピングの実習。この2~3回、実技の練習に時間をとったせいで、今日の座学は非常にタイトなスケジュールとなってしまう。来週のプリント(小テスト)、結構多いですが頑張ってください。
 遠藤君によるとようが院スタッフのDくんが文句を言っているという。先日の幣ブログに彼を「大阪の人」と書いたことについてである。「ボクは和歌山なんだけどなぁ」とのこと。失礼しました。ちなみにボクは神奈川に住み東京で仕事をしているが、東京の人と言われようと神奈川の人と言われようと別に気になりませんが。
 遠藤君に最後の90分を任せてしまい、本教室の1年生の授業に顔を出す。こちらは小梨さんが主に仕切り、卒業生が何人か、サブインストラクターとして来てくれている。ボクは教室内をブラブラし、思い出したように学生の手技にちょっかいを出していればいい。こういう余裕、持てるようになったんだなぁ、ウチの学校も。
 夕食=麻婆豆腐など。



2005年9月26日 (月)

 午前9時出勤。
 1年生は、この金曜に実技のテストがある。今日は腰椎のテクニックの総復習。



2005年9月27日 (火)

 午前7時出勤。スタッフが風邪でお休み。またボク一人の日となる。りらっくすステーションからS君に、ちょっとだけ、小テストの手伝いに来てもらう。忙しいからね、あっちも。
 2年生の授業は膝関節症について。



2005年9月30日 (金)

ソートー!

 高田総統にお会いする。高田総統とは? 元プロレスラーの高田延彦さんである。
 総統がカイロプラクティックのファンと聞き、連絡をとったところ意気投合。大川学院の非常勤講師として教鞭を取っていただくこととなり、その打ち合わせで――なわけ、ないでしょ。
 実はお会いしたわけですらなく、品川から五反田への通勤道ですれ違ったというのが現実である。声も体もデカいカップルが前から歩いてくるな、と思っていると高田さんと、奥さんの向井亜紀さんであった。
 五反田でお見かけするのはこれが実は3度目になる。一回はイタリア料理屋さんで、一回は朝鮮料理屋さんで、そして今日が3回目であるが、3回が3回ともご夫婦そろってなのである。しかも
「いやだぁ~! ○×○×」(向井さん)
「△△だなぁ~、ハッハッハ」(高田さん)
 と、いつもであるが今日も、この盛り上がりようなんである。つきあい始めたばかりなら、どこのカップルだってこのぐらいは盛り上がる。が、このお二人、結婚されてもう10年以上だ。しかも双子のお子さんは2歳のはずだ(詳しいなぁワタシ)。誰か面倒見てくれる人がいるのだろうか?
 おしどり夫婦の芸風で売るタレントの方は少なくないが、本当の本当に仲いいんですね、高田さん。秘訣は?
 午前10:30出勤。1年生はセミスペシフィックCMTの実技テスト。いつものように公開方式である。
 夕食=かつ丼など。